「センスは知識からはじまる 水野学」を読みました。
著者は、熊本県キャラクター「くまモン」などを手がけた、
クリエイティブディレクターの水野学さん。
アイデアや服装など色々な場面で聞く「センス」という言葉ですが、
はたして「センス」ってなんだろう?
そんな疑問を解決してくれる本でした。
私なりの解釈も含めてまとめてみます。
センスとは?
まず著者が前提として否定しているのは、
センスは生まれ持った才能ではない。知識から生まれる後天的なものということです。
「私はセンスがないから」と諦める必要はないということです。
著者はセンスを「数値化できないモノの良し悪しを最適化すること」と定義していました。
自分に合ったお洒落な服を選ぶ。
カッコよくなるようなデザインを考える。
こういった事って確かに数字で表すことは出来ませんよね。
そういった感覚的なものを上手く表現出来るのがセンスの正体というわけです。
ではセンスはどうやって磨く?
ここで出てくるのが本のタイトルにもある「知識」です。
つまり、その業界の良いモノから悪いモノまで、色々な知識があれば
自分の作っているモノが、業界のどこの位置にいるのかわかるという事ですね。
特に著者は「普通」を知ることが大事と書かれていました。
平均を知っているからこそ、そのモノの良し悪しが分かる。
普通が分かるからこそ、それに外れたモノには違和感を覚える。という事になります。
知識はどうやって学ぶ?
王道・ロングセラー
長く愛されているモノは、それ相応の理由が必ずあり、
無駄な物を削ぎ落とした最適化されたもの。つまりはセンスの塊です。
まずはその業界で「王道」のモノを探しましょう。
流行・ブーム
続いて「流行」もの。
王道のような最適化はないかもしれませんが、
多くの人を熱中させる仕掛けと、現在のトレンドなど、
王道では得ることの出来なかった新しい目線の知識を教えてくれます。
調べた中から共通点を探す
王道や流行を調べたら、その中にある共通点を探します。
それこそがユーザーが求めている根源。
外側が変わっても変わることのない中身の部分です。
その根源の知識を集めていくことがセンスを磨くことになります。
日頃からアンテナを立てておく
ただなんとなく眺めている状態から、
どうしてこうなったのだろう?と意識する癖をつけることが大事です。
ただスイッチが並んでいる。だけではなく、
なんでここにスイッチを配置したのだろう?
と意識することで観察する目が肥えていきます。
センスって人生の万能薬
本を読み終えて、私も観察を意識するようになりました。
そして再認識。「センスって、仕事や日常生活でめちゃくちゃ使うよな….と。」
自分の着る服から、仕事の資料作りまで、まさにセンスは人生の万能薬。
センスさえあれば世の中簡単に渡り歩けるのではないか。という気さえしてきました。
今ままで「センスは才能」と割り切っていた人も、
諦めずに私と一緒に頑張っていきましょう!
それでは。